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Channel: NPO法人全世界空手道連盟新極真会
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第11回世界大会開催に伴う発送業務休止のご案内

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第11回全世界大会及び世界空手セミナー開催に伴い、10月28日(水)~11月8日(日)の間、発送業務をお休みさせていただきます。

期間中ご注文いただきました商品につきましては、11月9日(月)より順次発送させていただきます。
(すでにご注文いただいている場合でも、ご入金が上記期間になる場合は9日からの発送となります)

お客様にはご不便ご面倒をおかけ致しますが、何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます。

なお、ネット通販取り扱い商品につきましては世界大会会場でも販売致します(一部商品除く)ので、ご来場の際はぜひ、新極真会オフィシャルグッズ販売コーナーにお立ち寄りください。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


緑健児代表「日本の男女優勝を信じています」

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――今大会は「武道」というキャッチコピーが掲げられました。
「世界大会を頂点とする無差別の闘いは〝武道空手〟を標榜する新極真会の本分です。もちろんフルコンタクト空手のオリンピック種目化も私たちの夢ですし、その活動は今後も続けていきます。ただ、それはスポーツとしての一側面であり、一方で武道空手をさらに発展させ、オリンピックに負けない規模とステータスを築いていくことも私たちの重大な使命です。選手の皆さんにも、ぜひ武道空手の魅力を体現してほしいですね」

――トーナメント表(29~31ページ)を見た感想はいかがですか。
「何と言ってもゼッケン1のヴァレリー・ディミトロフ選手が脅威ですね。今大会のテーマの一つは〝ストップ・ザ・ヴァレリー〟でしょう。彼は毎回優勝候補に挙げられてきましたが、心技体ともに今が最も充実していると思います。また、爆発的なパワーを持ったルーカス・クビリウス選手もシードに入っていますが、私は個人的にナザール・ナシロフ選手に注目しています。若く勢いがありますし、今後のロシアを担う選手として優勝を狙っているはずです」

――それを迎え撃つ日本選手団は、新世代の選手が多くなりました。男子の平均年齢は24歳です。
「10年にわたるユース・ジャパンプロジェクトの中で、三好一男総監督や奥村幸一監督が新極真の伝統を植えつけてきたので、王座死守の決意は強いと思います。そして、仲間同士の絆は旧世代以上だと感じています。全員が素晴らしい闘いをしてくれると期待していますが、中でも負ける姿が想像できないほど安定している島本雄二選手、20歳とは思えない風格を備えた入来建武選手、JFKO全日本で重量級2連覇を達成した山本和也選手、軽量級で国内無敵の前田優輝選手には注目しています。彼らが日本を引っぱるような闘いを披露してくれれば、チーム全体が勢いづくと思います」

――女子のシードは加藤小也香選手とチェンゲ・ジェペシ選手です。
「チェンゲ選手は誰もが認めるヨーロッパのトップですが、加藤選手はスピードとテクニックで重量級選手を圧倒する力があります。前回優勝の将口恵美選手、ワールドカップ3連覇の佐藤弥沙希選手、他流派ながら出場権を勝ち取った菊川結衣選手や木村敬代選手などタレントが豊富なので、激しい上位争いになるでしょう。その中で、日本は前回のように男女優勝を成し遂げてくれると信じています」

――KWU(極真世界連合)からも12名がエントリーしています。この交流はフルコンタクト空手界にとって歴史的な出来事ですね。
「そうですね。10月3~4日には私たち新極真会の選手がKWUの『極真空手ワールドチャンピオンシップ』に出場しました。この交流をきっかけに、世界のフルコンタクト空手を一つにまとめることが私たちの目標です。選手もファンもそれを望んでいるでしょうし、それは空手界の大きなパワーになるはずです。ただ、交流と言っても試合である以上、勝たなければいけません。選手たちも意識し合って、他流試合のようなムードになると思います。KWUで実績のある選手たちは今大会でも上位に食い込むだけの力を持っていると思うので、新極真勢が苦戦をしいられる可能性は十分にあります。主役の座を奪われないよう、気を引き締めて闘ってほしいですね」

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島本雄二「世界チャンピオンになる。それ以外にはないです」

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――世界大会が迫ってきましたが、ケガもなく順調にきていますか。
「足を骨折して以降は、大きなケガもなく順調です。大会には万全の状態で臨めると思います」

――稽古では、しっかり追い込めていたようですね。
「充実した稽古ができていまして、もう体がパンク寸前というくらいまで追い込んでいます。これまでの空手人生で間違いなく一番の稽古ができています」

――強化ポイントは?
「テーマを絞るというよりトータル的にレベルアップするように心がけています。この疲れが抜けたらどれだけの動きができるのかと、今は楽しみな気持ちのほうが大きいですね」

――対外国人選手では、やはりスピードがテーマになると思います。
「そうですね。もらわずに効かせるというのがテーマで、そこはもうディフェンスというものではなく指一本触らせずに倒すというのが理想です。究極のところまで突き詰めるという気持ちで、今回は稽古に臨んでいます」

――指一本触れさせない、というのは確かに究極のテーマですね。
「もちろん究極の理想までは程遠いですけど、日に日にレベルアップしている実感はあります。指一本すら触れさせない、それくらいの意識を持たないと世界大会では勝てないです。日本人だけではなく外国人選手のレベルアップも凄いですから」

――対外国人という部分に関して、特別な意識はないですか。
「外国人選手だから意識するということは、もうないですね。苦手意識もないですし、逆に対戦が楽しみというか王座を死守するという強い気持ちでいます」

――ユース世代が中心となる世界大会です。エースとしての意識の高さが伝わってきます。
「若い選手が多いですから、勢いという面では過去最高の日本選手団だと思います。ただ勢いだけでは勝てませんから、自分がしっかりキャプテンとして柱になって引っ張っていかなければいけないと思っています。日本代表の強化合宿を経て、さらにその気持ちが強くなりました」

――歴代のユース主将が、こぞって代表に選ばれていますね。
「だからこそ本当に負けられないです。自分たちの代で伝統を途切れさせるわけにはいかないですから。王座死守は絶対です。先輩たちが築いてきた伝統を死守するという緊張感は、みんな持っていると思います。あとは、その気持ちを試合で出せるか。最後は技術云々ではなく、精神力の勝負になります」

――トーナメント表を見て、感じたことはありましたか。
「1番のヴァレリー選手を筆頭に、強い選手が各ブロックに入っています。ただ反対のブロックからは兄か(大下)郁真が上がってくると思うので、自分もしっかり勝ち上がって決勝で対戦したいですね」

――マークする選手というのは?
「誰が相手でも優勝するしかないと、トーナメント表を初めて見た瞬間に思いました。とくにマークする選手というのはいないですし、誰が相手でも勝ち上がるということしか考えていません」

――ワールドカップでは日本勢の苦戦が続いているので、なおさら世界大会は重要なものとなります。
「ワールドカップでは情けない負け方をしてしまったので、ここで本当に自分たちでもできるということを示さないといけないですね。それも先輩たちに頼るのではなく、自分たちの手で」

――前職を辞め、今年4月から空手一本の生活になりました。大きな変化を感じているんじゃないですか。
「はい。ほかに仕事を持ちながらだと、ここまで稽古はできなかったですから。稽古ができない不安というのは、試合の中で必ず隙になります。世界大会にはすべての面で、万全の状態で臨めると思っています」
――お子さんも誕生するなど、前回の世界大会とは違いますね。
「苦しい稽古をしている時でも『子どもが見ているぞ』と言われると、自然と体が動きます。子どもの力は大きいですね。それだけに絶対勝たないといけないです。今回勝てなかったら家族にも申し訳ないですから。空手一本の生活をさせてもらうようになって、自分のわがままを通させてもらっているので」

――様々なものを背負っての世界大会になりますね。
「プレッシャーもありますけど、絶対に王座を守るという気持ちです。ただ試合では守るというより攻める気持ちのほうが強いです。挑戦者という気持ちでもないので言葉で表現するのは難しいんですけど、必ず王座を獲るという気持ちですね。その結果、王座死守という形になればベストです」

――あらためて兄弟で出場する世界大会という舞台に対する覚悟を聞かせてください。
「今回は、(大下)郁真もがんばって結果を出して出場することになりました。この三人で世界大会に出場できることを嬉しく思いますし、兄と決勝戦で闘うという夢を叶えたいです」

――今回の世界大会には武道というテーマが掲げられました。雄二選手にとって武道とは?
「心の部分ですよね。ほかの競技と何が違うかといえば、それは心の部分です。心技体の中でも、心の修行をしっかりやっていかないと、ただ試合で勝つというだけでは意味はありません。すべての人に感謝する心を持って、その上で自分は今、選手としてやっていますので、しっかり大会で勝つということが大事になってくると思います」

――心を磨く道ですね。
「心が弱くて試合で強い、という選手はいないですから。そして、その心が強いというのが日本選手の強さだと思います。世界大会は体が大きな選手もたくさん出場しますけど、気持ちを強く持って闘おうと思っています」

――本当の意味でエースの座を懸けた大会になりますね。
「必ず世界チャンピオンになる。それ以外にはないですね。どんなことがあっても王座は死守しなければいけないですから、自分が絶対に優勝します」

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加藤大喜・小也香「ともに歩んだ決意の道」

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「パァン!」
 9月上旬。日が暮れて間もない名古屋の閑静な住宅街に、ミットを蹴る渇いた音が響き渡る。第11回世界大会日本代表の加藤大喜、小也香兄妹は、自宅1階の練習場で稽古に明け暮れていた。
 この日の稽古は約2時間。父・憲拡さんの鋭い視線が飛ぶ張り詰めた緊張感の中、次女の千沙を加えた3人は、フットワーク、ミット打ち、技のさばき、スタミナ稽古を、わずかなインターバルを挟みながら行なっていく。
 時には父が自らミットを持ち「いいぞ!」「一瞬に力を込めろ!」と檄を飛ばす中、ほどなくして16畳の練習場には熱気が充満しはじめ、3人の額からは大粒の汗が流れてくる。オフの日曜日を除き、道場に行かない日はこうした自宅での稽古を何年も続けてきた。
 世界大会を目前に控え、充実した日々を送るふたり。メジャー大会での惜敗が続き、いつしか〝シルバーコレクター〟というありがたくない異名をとった大喜は、第2回JFKO全日本大会で汚名返上の初優勝を飾り、第46回全日本王者の小也香は日本選手団の女子キャプテンとして、ともに2度目となる最高峰の舞台に優勝候補の一角として臨む。さらに、次女の千沙も第30回全日本ウエイト制軽量級王者と、兄妹全員が華々しい活躍を見せている。
 さらに、爽やかなルックスや蹴り技中心の華麗な組手スタイル、飄々とした佇まいも相まって、一見すると「苦労」や「泥臭さ」といった匂いは感じられず、〝天才肌〟という印象を受ける。
「全然、天才じゃないですよ」
 そんなイメージとは裏腹に、ふたりは照れ笑いを浮かべながらこれを否定する。小也香は「私はセンスがないので技もなかなかマスターできないですし、人の倍、稽古をやらないと勝てないんです」と、意外な言葉を口にした。

 ふたりが空手を始めたのは、今から13年前のこと。空手とボクシングの経験者だった父の勧めで、小学4年生の大喜は愛知山本道場へ入門した。「始めた頃はとにかく空手が嫌で、道場に行く日はため息ばかりでした」と語るが、デビュー戦となった交流試合で初戦敗退したことに悔しさを覚え、前向きに取り組むようになった。
 初陣の敗北をきっかけに、父は家のリビングで大喜の稽古を行なうようになり、その光景に興味を持ったひとつ年下の小也香も、兄から約半年遅れで愛知山本道場へ入門。後に、揃って世界大会へ出場することになる兄妹の空手人生は、こうして幕を開けた。
 当時、昇級審査で初めてふたりと対面した師匠の山本健策支部長は、第一印象をこう振り返る。
「小也香はすごく目立っていました。組手で強い生徒を当てたんですけど、2、3回左上段を当てていたのですごいなと思いました。大喜は正直、その時はあまり印象がないんですけど、しばらくして試合を見た時に、強い闘争本能を感じました。普段は大人しくて声も小さかったので、驚きました」

 そんな折、一家を揺るがす出来事が起こる。突然、憲拡さんがくも膜下出血で倒れたのだ。奇跡的に一命をとりとめたが、最悪の事態になっていてもおかしくない危険な状態だった。退院し、自宅に帰った父の頭をよぎったのは、子どもたちのことだった。
「この先、いつ病気が再発するかわからない。生きているうちに、空手を通じて性根や繰り返し努力を重ねることの大切さを、子どもに伝えたいと思ったんです」
 これを機に、近所の倉庫を借りて本格的に稽古を行なうようになり、2008年に自宅を改築する際は、現在もある練習場をつくった。ほぼ毎日行なわれる激しい稽古は小学生にはやや酷に思えるが、「今思えば、知らない間に根性がついていました。続けるのが当たり前になっていて、苦とは思わなかったです」(小也香)と語るように、ふたりが空手をやめたいと感じたことは一度もなかったという。
 年に5、6回のペースで出場していた試合という明確な目標があったことも、ふたりの成長速度を早めた要因だったのだろう。2004年、小6の大喜は神奈川県大会で、小5の小也香は全関西大会でともに空手人生初の優勝を飾り、同世代の中で頭角を現わしていく。
 2005年には、ドリームカップの前身である全日本ジュニア大会で揃って3位入賞をはたし、加藤兄妹の活躍の場は全国へ広がった。ところが翌年の同大会から、それまで足並みを揃えるようだったふたりの成績に変化が訪れる。
 小也香が初優勝をはたした一方、大喜は準優勝。ドリームカップを含め、その後も2度の準優勝がある大喜だが、ついぞ少年部の日本一には手が届かなかった。

 闘いの場を一般部へ移してからも、状況は変わらなかった。トップクラスの実力を持つことは誰もが認めるところだったが、メジャー大会では何かに取り憑かれたかのように、いつもあと一歩で優勝を阻まれる。気がつけば、大喜のプロフィール欄にはきれいに「準優勝」の文字が並んでいた。
 対照的に、小也香は一般部デビューとなった第26回全日本ウエイト制大会を15歳の若さで初制覇すると、そこからじつに4連覇を達成。瞬く間にスターダムへと駆け上がった。そんな妹の活躍について、大喜はどう感じていたのか。
「悔しい気持ちもありましたけど、うれしい気持ちのほうが大きかったです。自分もがんばらなければいけないと思いました」
 このあたりは、異性兄妹ならではの感情と言えるのかもしれない。島本兄弟、前田兄弟など他の男子兄弟がライバル意識を隠そうとしない中、稽古で張り合うことはあっても直接試合をする機会はないため、互いの関係性を「ライバルとは違う」と語る。ただ、当時の小也香は複雑な心境だったという。
「お兄ちゃんとはずっと一緒に稽古をしてきたので、優勝しても素直に喜べないところはありました。うれしさ半分という感じでしたね」
 なぜ勝てないのか。自分には何が足りないのか。自問自答する日々の中、大喜はその答えをずっと探していた。そして、昨年の全日本大会の帰りの車中、父からこんな言葉をかけられた。
「負けたままでいいのか?」
 3位に入賞し、最大目標である世界大会の代表権は勝ち取ったため、JFKOは出場を見送る選択肢もあった。だが「優勝するために高い意識でがんばってきたのに、勝たないままここで休憩していいのか。それでは一生懸命やったことにならないんじゃないか」という憲拡さんの助言もあり、大喜は出場を決めた。結果は周知の通りだが、勝ち切れない時期からもっとも変わったのは、父の教えでもある「意識」だったという。
「大会に向けての課題を行動に移したことが、一番変わった点だと思います。前からずっとパワーが足りないと思いながらもなかなか体重を増やせなかったんですけど、JFKOは今までで一番体重もあったので、パワーの面は向上できました。漠然と稽古をするのではなく、何が足りないかを把握した上で『こうなりたい』と考えてやらなければいけないと思いました」
 長年の壁を乗り越えたことは、世界大会へ向けてこの上なく大きな糧となるだろう。そして「今振り返ると、勝てない時はどこかでダメージを言い訳にしていたかもしれないですね。それが決勝戦のほんのわずかなところで出てしまっていた。気持ちはすごく大事ですし、気持ちが体を動かすと思います」と、精神面での成長も勝因だったと語る。くしくもそのふたつは「武道である以上、心と体を両方鍛えることに意味がある」と、大喜が自身の武道観として挙げた『心身練磨』に通じるものがある。
 一方、小也香は『自分との闘い』を武道観に挙げた。
「自分に勝つことが私の武道です。キツいなと思う時もあるんですけど、ここでやめたら今までがんばってきたことが全部なくなるという気持ちで、稽古をやっています」
 試合で輝かしい成績を残せるのも、日々の稽古で自分に打ち勝ってきたからこそ。事実、前述したウエイト制4連覇の後も、ワールドカップ、JFKO全日本、無差別全日本を制し、残る世界大会で優勝すれば、史上初の5大大会グランドスラム達成となる。
 成績を見れば、これ以上ないほど順風満帆な競技人生を歩んできたように思えるが、本人の中には勝敗とは別の部分での目標がある。それは、空手の醍醐味である一本への強いこだわりだ。
「とくに印象に残っているのは、2011年のウエイト制で、お兄ちゃんが3試合連続で一本勝ちをした時です。同じ稽古をしているのに、なぜ自分はできないんだろうという悔しさがありました」
 一般的に、男子に比べてパワーで劣る女子は一本を取ることが難しいとされ、そのシーンを目にする機会は少ない。だが、小也香は決して不可能ではないと語る。
「いつも技を狙いすぎて、動きが止まったまま打ってしまうんです。流れの中で技を出せるようになれば、一本は取れると思います。女子の中で、自分にしかできないような組手をやりたいですね」
 一本を狙えるのも、技に自信を持っているからこそ。得意の蹴り技の切れ味は、大喜、小也香ともに共通する部分だ。ふたりがこのスタイルになったのは、現役時代に〝カミソリキック〟の異名をとった、山本支部長の影響が色濃い。
「師匠が山本師範でなければ、上段廻し蹴りの角度まで気にすることはなかったと思うので、すごく大きな存在です」と語るのは小也香。大喜は「少年部の頃から、師範のような蹴りにあこがれていました。でも、僕はあそこまで体が柔らかくないので、マネをするのは難しいですね。師範は天性のものがあると思います」と舌を巻く。
 ともに努力型を自認し「技もやり込まなければマスターできない」と口にするが、山本支部長は「だから強いんです。繰り返しやることで、体に刷り込まれているんです。それが土壇場で出るんですよ」と、ふたりの強さを語る。さらに「大喜は瞬発力に秀でています。小也香は、あんなにスタミナがある選手は見たことがないというくらい、持久力がすごいです。ふたりとも、生まれ持った素質が稽古で開花したのだと思います」と、それぞれの長所を分析した。

 初出場だった2011年とは異なり、押しも押されもせぬ日本代表の主力として臨む、第11回世界大会。目前に迫った決戦の舞台へ向けて、ふたりの決意は固い。
「自分が結果を残すという気持ちは、4年前とは比べ物にならないくらい大きいです。もう自分が優勝しなければいけないくらいの気持ちでいますし、そう思って稽古もしてきました」(大喜)
「全日本大会で優勝したことによって、今まで以上に責任感が増しましたし、この1年で世界チャンピオンになりたいという思いがさらに強くなりました。空手を始めた頃から夢だった、世界チャンピオンになります」(小也香)
 決して最初からうまくいっていたわけではない。日々の努力と周囲のサポートが、最高峰の舞台へとふたりを導いた。そして、ともに歩みを続けてきた兄妹がいたからこそ、ここまで来ることができた。今のふたりであれば、世界大会史上初となる、兄妹同時制覇の偉業も夢ではないだろう。
 最後に「結果を求められる立場になっても空手は楽しいか?」という問いに、小也香はこう答えた。
「もちろんです。今も昔もそれは変わりません。お兄ちゃんも同じ気持ちだと思います。自分たちから空手を取ったら、何も残らないですから」



(写真番号1 CAP)
大喜の切れ味鋭い後ろ蹴りが、ミットを撃ち抜く

(写真番号2 CAP)
小也香は妹の千沙をパートナーに、技のさばきの稽古を行なう

(写真番号3 CAP)
最後はサンドバッグに突きと蹴りを打ち続け、スタミナの強化に努める

(写真番号4 CAP)
この日の稽古はフットワークからスタート。メニューは父・憲拡さんが作成しているが、内容は日々異なるという

(写真番号5 CAP)
憲拡さんはメニューの合間にアドバイスを送る傍ら、ふたりのコンディションを確認する
(写真番号6CAP)
兄妹揃って初出場をはたした第10回世界大会の三回戦で、アレクセイ・レオノフを破る金星を挙げた大喜

(写真番号7 CAP)
大喜と小也香が全国大会に出場しはじめた頃の一枚。「昔のお父さんは本当に怖かった」と口を揃えるように、ピリピリとした緊張感が写真から伝わってくる

(写真番号8 CAP)
全中部大会で優勝し、山本支部長から祝福を受ける小学6年生の大喜

(写真番号9 CAP)
ふたりが空手を始めて約2年が経過した頃で、中央に座っているのが千沙。当時から上段廻し蹴りが得意だった

(写真番号10 CAP)
︎第45回全日本大会では、大喜、小也香ともに準優勝を収めた。山本支部長や道場の仲間と記念撮影

(写真番号11 CAP)
小也香は2004年の全関西大会で、記念すべき初優勝を飾った

(写真番号12 CAP)
小也香はマルガリータ・キウプリートに延長で敗れたが、世界大会初出場でベスト8に残る活躍を見せ、敢闘賞を受賞した

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“世界”が日本にやってくる!塚本徳臣支部長の外国人分析

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足を使えれば勝利は見えてくる!

塚本「今回は、日本人も外国人も世代交代の世界大会になると思います。世代交代が進む中で、旧世代のヴァレリー選手ががんばっているという状況ですね。ヴァレリー選手は昔ほどのスピードや大技はなくなりましたが、そのぶん突きや下段、ヒザのまとめ方のテクニックや感覚は上がっています。
今回の日本代表は全体的にサイズが小さい選手が多いので、パワーのある外国人に対しては、足を使えなければ絶対に勝てません。ただ、小さいからダメなわけではなく、逆に考えれば足を使えるサイズということになるので、いい部分でもあるんです。機動力を使って相手を振り回すことができれば、勝利は見えてくると思います。」


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 4年前の世界大会ほどのスピードはありませんが、ヒジの打ち下ろしからの逆突きのスピードだけは速いので、気をつけなければいけません。特徴としては、最後の20秒で必ずラッシュをかけてくるところです。これだけパワーがある大型選手のラッシュは脅威ですね。吹き飛ばされる可能性があるので、ラッシュをかけられる前の段階でなるべくスタミナを奪うことが大事です。外国人選手の中でも、パワーは一、二を争います。イリヤ・ヤコブレフ選手と双璧をなすのではないでしょうか。


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 トータルの能力では、ヴァレリー選手にも引けを取りません。特徴は縦の攻撃で、足が使えるのも強みです。技ではとくに、内廻し蹴りがいいですね。速くて到達地点が高いので、一本が取れる。外国人選手の中で、世界王者にもっとも近い存在かもしれません。優勝した昨年の全ロシア大会では、スピードとスタミナがあって捕まえにくいハサイ・マゴメドフ選手から、技有りを奪って勝利しています。ナザール選手はスピードとテクニックがあるので、どんな相手にも対応できると思います。


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 躊躇せずに、すべての技をフルスイングできる思い切りのよさが長所です。粗削りですが、粗いからこそ相手は闘いづらいと思います。技は、破壊力のある突きや下段を中心に、中段や上段、ヒザなどもあります。不意に打つ追い突きは、日本人にはない変則的な打ち方をするので、注意が必要です。
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 体の大きさが最大の武器です。それだけで、ガードの上からでも攻撃を効かせられますからね。このサイズから突きや前蹴り、下段やヒザで圧力をかけるため、相手にとってはやっかいだと思います。また、上段廻し蹴りや上段ヒザ蹴りなど、上段にも技を振れる器用さも持ち合わせています。
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 パワーというより「馬力」があるという印象です。ルーカス選手やイリヤ選手とは少しタイプが異なりますね。技では、上段ヒザ蹴りに注意が必要です。ただ、それ以上に優れているのがスタミナです。「効いたな」と思ったところから動いてくる粘り強さは、外国人選手の中でナンバーワンでしょう。
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 一発のパワーがあるにも関わらず、手数もあるのが一番の特徴です。突きやヒザを中心に、一定のリズムでどんどん攻めていきます。最後の20秒ラッシュも絶対にしますね。それに加え、打たれ強くてスタミナがあり、あの巨体から繰り出す後ろ蹴りも速いです。脅威の存在だと思いますね。
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 特別に突きが強いとか、下段が強いとかではないですが、何でもある程度できることが彼女のいいところです。突きも強いですし、ヒザ蹴り、前蹴り、上、中、下段、後ろ廻し蹴り。まんべんなくこなせます。手数が多くスタミナもあり、最後まで試合をあきらめない姿勢もすばらしいですね。
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 体を見てもわかるように、大きくてパワーがあるファイタータイプです。「女子版・塚越孝行」といったところでしょうか。気持ちが強く闘志もあり、まさに重戦車ですね。ここまでパワーがある選手は日本にいないため、彼女の圧力には手を焼くと思います。技は突きが得意ですね。

スポーツ報知(西部本社版)で「緑健児物語」スタート!

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スポーツ報知(西部本社版)で毎週日曜に掲載している「新極真の風」で、11月1日より「緑健児物語」がスタートします。

スポーツ報知(西部本社版)で毎週日曜掲載中の「新極真の風」 11月1日より「緑健児物語」がスタートします。第5回全世界大会覇者の「諦めない心」を育んだ原点、仲間、ライバルたち。これまでの著書等では描かれなかった新たなエピソードも交え、半年間以上にわたって長期連載します。

※掲載は西部本社版(九州・山口県)限定となります

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世界大会での応援バナー掲出について

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世界大会での応援バナーは30日(金)の午後5時以降に掲出をして頂きますようお願い致します。

午後5時前に掲出されたバナーは撤去させて頂きますのでご了承ください。

入来建武「今度は自分たちが結果を出す出番です」

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――入来選手は、師範が父親で、二人の兄(拓夢、勇斗)と妹(智羅咲)がいる有名な空手一家ですが、家族の存在は大きいですか。
「師範がいないと稽古に気持ちが入らない時もあるんで、とても大きな存在です。あまり頼りすぎてはいけないんですけど、自分を強くしてくれたのは師範ですし、家にいる時でも一緒に技術研究の指導をしてくれます」

――日本代表が決まった時、師範はどんな様子でしたか。
「直接は言われていないんですけど、喜んでくれていたようです」

――兄妹はどんな反応でしたか。
「みんな喜んでくれていたと思いますし、自分が優勝すると信じているはずです」

――家族が一丸になって、入来選手を支えてくれているんですね。
「師範は、『優勝できる』と本気で言ってくれていますし、自分もそう思っています。兄妹みんなが稽古に付き合ってくれているんで、本当に感謝しています」

――初めて世界チャンピオンを意識したのは、小学生の時からだったようですね。
「作文に『空手の世界チャンピオンになりたい』と書きましたが、どうしたらなれるだろうとか深いことまでは考えていませんでした」

――その後はどうですか?
「本格的に意識するようになったのは高校生の時で、大会で結果を残すようになってからです」

――夢が目標に変わっていったんですね。最年少世界チャンピオンを意識しているようですが、塚本徳臣コーチが21歳で頂点に立った第6回世界大会(1996年)の時、入来選手はまだ1歳でした。
「その頃の記憶はないんですが、第10回世界大会を観戦した時は16歳だったんで、次の世界大会は20歳になった自分たちの世代が中心になると思っていました。そして優勝すれば、最年少記録だなと意識をするようになりました」

――第10回世界大会は、どこで観戦していたんですか。
「会場の1階席で観戦していました。塚本先輩と村山(努)先輩の決勝戦は、どんな試合が展開されるのかドキドキしながら見ていました。塚本先輩の凄さに対して村山先輩の気持ちも伝わってきたんで、体が震えてくるような試合だったことを覚えています」

――自分が、その舞台に立っている姿は想像できましたか。
「そこまではできなかったですが、次は自分たちの世代がやらなきゃいけないなと思っていました」

――前回の世界大会は、ヴァレリー・ディミトロフ選手をはじめ、ドナタス・イムブラス選手、ローマン・ネステレンコ選手の3強と呼ばれる外国人がいました。
「ドナタス選手はあんなに体が大きいのに素早く動けるので、パワーのある突きは絶対にもらいたくないなと思って見ていました」

――当時16歳ですから、あのパワーは脅威に感じたかもしれませんね。ドナタス選手は引退を表明しましたが、今大会にもパワーのある外国人選手はたくさんいます。
「時代の移り変わりを感じます。ヴァレリー選手は出場していますが、今度は自分たちが結果を出す番です。自分も外国人選手と何戦か経験を積んでここまできましたので、負ける気はしません」

――遠かった優勝という目標が、今は目前まで迫っていますか。
「目前かどうかはわかりませんけど、確実に狙える距離にいます」

――その自信は、どういう理由で得たものですか?
「全日本大会で準優勝したこともそうですし、日本人が一番強いと思っているんで、その中で優勝争いしたことが自信につながっています。外国人はパワーのある選手は多いですが、日本人は技術の高い選手がたくさんいます。自分の上には島本雄二先輩がいますが、優勝争いをすると思っています」

――つまり決勝戦で入来選手は、島本選手と闘うことになると思っているのでしょうか。
「理想は、日本人の決勝対決です。本音だと、同じ東京城南川崎支部の茂木良樹選手と決勝で闘いたいですね。そして、最後に勝ちます」

――優勝のイメージはありますか。
「できるようになってきました。そのために毎日、第10回世界大会の映像を見ています」

――どの試合映像ですか。
「大会の映像を第1試合から流しっぱなしにする時もありますし、忙しい時は準決勝戦から見るようにしています」

――試合を見ると、気持ちが高ぶってくるものですか。
「なりますね。雄二先輩がヴァレリー選手に勝った試合や準決勝戦を見ると気持ちが上がります」

――研究もしているわけですね。
「それも兼ねて見ます。あとは大会の雰囲気を勉強したり、大舞台に上がることを意識してモチベーションを高めています」

――大会の映像を見ることは、入来師範からの助言ですか。
「いえ、自分で考えました。師範がいる時は、一緒に見てアドバイスをもらえることもありますし、とても勉強になります」

――これまで外国人と闘ってきて圧力が強い選手はいましたか。
「外国人とは5回しか闘っていませんが、イリヤ・ヤコブレフ選手に一番圧力を感じました」

――入来選手のブロックも強豪選手が揃っていますが、近いシードにマリウス・イラス選手がいます。
「対策は十分に立てていますが、勝ち上がって日本人と対戦したいですね。勝ち進めば後輩の岡﨑(陽孝)選手と当たりますし、同じブロックには山本和也先輩もいます。準決勝ではヴァレリー選手と当たる可能性もありますが、誰かが止めてくれると信じています」

――6月の日本代表強化合宿は、かなり気合いが入っていました。
「稽古の雰囲気がよかったですし、一丸になって乗り越えたことでいい刺激になりました。雄二先輩の稽古に取り組む姿勢とか、(前田)優輝先輩が限界まで追い込んでいる姿を見て勉強になりました」

――理想の組手はありますか。
「自分は突きと下段、ヒザ蹴りが武器なので、それで一本を取るのが理想です。昔から塚越(孝行)先輩の力強さと、逢坂(祐一郎)先輩の柔軟さを併せ持つ、剛と柔をミックスした組手を目指しています。今回の世界大会で理想に一歩でも近づけるようにしたいです」


p012-013

 世界大会の約1ヵ月前、東京城南川崎支部に足を踏み入れると、いつもと同じ光景がそこにあった。
 父・入来武久支部長の檄が飛び、長男の拓夢、二男の勇斗、妹の智羅咲とともに、三男の建武が汗を流しながらミットを激しく叩いていた。世界大会で日の丸を背負う盟友の茂木良樹が、並んでミットを叩く。ときおり笑顔を見せながら、全力で突きや蹴りを出す。
「1分半経過~」
「最後、出し切れ!」
 突きの回転が速くなり、地鳴りのような気合いの声が道場に響く。
「それまで。判定をとります。判定、赤……赤の判定勝ち。正面に礼!お互いに礼!」
 試合さながらにミットを叩くのもいつもの光景ながら、相変わらずの迫力でラッシュをかける建武もいつも通りだ。長男の拓夢は、三男の建武が全力を出し切っている横で頼もしそうな視線を向けながら、「建武は、いつも自分の体力の限界まで出し切ります。大会前はもちろんですが、試合がない時でも課題を決めて出し切っています。これは、なかなかできるものではありません」と呟いた。
 大会が近づいてくれば追い込む回数が増えるのは当然だが、日常から全力を出し切ることは明確な目標がないと持続するのは難しい。
 これについて入来師範は、「目的を明確に伝えずに、ただ稽古量だけを多くすると集中できなくなる選手がいます。建武はそのタイプなので、きちんと目的を伝えます。例えばジャンピングスクワットを100回やる時は、『軽量級の選手と闘ったら、1回でも止まったら試合で負けるぞ』と伝えます。そうすると、すごい集中力を発揮するんです」と分析する。

 続いて二男の勇斗は、私生活においての弟の大物ぶりを証言した。
「大会の直前になっても、いつも通りにご飯をたくさん食べて、夜は布団に入れば、すぐに寝ています。普通だったら寝られなかったり、食欲がなくなってもおかしくない状況ですが、建武には関係ないようです」
 昨年の全日本大会は、予想よりも体重が重かったために初めて緊張したようだが、「直前で意識したらダメですね。それがよく分かりました」と建武は反省の言葉を口にした。まるで他人事のように冷静に分析するのは、自分に自信がないとできないことだ。稽古をしっかりとやっているからこそ、自信につながっている。

 稽古に裏打ちされた強さ。その点は、妹の智羅咲が語る。
「兄のすごいところは、言ったことを必ずやり遂げる姿勢です。自主練習で走り込みをする時は、体調が悪い時でも雨が降っている時でも必ずやり遂げます。母の話では、空手以外のことでも一度決めたら最後までやり遂げる強い意志があるそうです」

 入来家では、毎週火曜日と木曜日に全員が集まって合同稽古をする。拓夢は、バランス感覚が備わった安定した組手と対戦相手の分析力に長けていて、参謀役「頭脳」として建武を支える。勇斗は、運動神経抜群でなんでも器用にできる能力を持つ。多彩な蹴りと素早い動きは、稽古相手に適任だろう。智羅咲は、的確なサポートで兄をアシストする。そして父・入来師範は、総監督として全員を指揮する。それぞれの役割があり、世界大会本番では建武を世界チャンピオンにすべく、ファミリー全員が一丸となるだろう。
 建武は武道について持論があり、「強さと優しさの両面を持つこと。父のような存在を目指しています」と答えた。頂点に立てば、史上最年少の世界チャンピオンとなるが、建武の強さは、入来家の絆の結集といっても過言ではない。
 時代は変わる。そのリーダーになる資質を彼は備えている。
外国人に負けていない自信がいい方向に出る 入来武久支部長
「世界大会は、フルコンタクト空手最高峰の世界一を決める舞台です。自分が現役の時代はそこで活躍するのが夢でしたが、それを果たすことができなかったので、子どもに託したいという気持ちがありました。とくに建武は体が大きく試合度胸もあるので、大舞台に向いていると思っていました。20歳で日本代表になるのは早いかもしれませんが、これまで世界王者になった選手たちを何人も近くで見てきていますので、その登り方をアドバイスするつもりです。第46回全日本大会は準優勝で終わりましたが、逆にプレッシャーを受けずに力を発揮できる立場にいると思いますので、よかったかもしれません。これまで5人の外国人選手と闘っていますが、一度も負けていない自信がいい方向に出ると信じています。稽古の仕上がりもいいので、表彰台の一番高いところに立てるように支部・家族一丸となって全力でサポートします」
信頼関係が築けているのも、建武を強くしている理由の一つ 拓夢(たくむ。長男=26歳)
「建武が日本代表に選ばれた時は、とても嬉しい気持ちもありましたが、そうなると思っていました。小さい頃から強かったですし、日々の稽古でどれだけ努力をしているか近くで見ているからです。とくに稽古で最後まで力を出し切る姿勢は、なかなかマネができるものではありません。大会前だけではなく日常からテーマを持って臨んでいるようで、自分の体力の限界まで、毎回、追い込んでいます。一方でもうひとつの特徴は、矛盾しているように感じるかもしれませんが、手を抜くポイントもあることです。すべてを全力で取り組みすぎたらパフォーマンスが悪くなると考えているのか、稽古中にギアをシフトダウンする場面があります。師範は信頼をしているのか、そんな時でも怒らないで見守っています。最後は出し切ることを知っているからなんでしょう。信頼関係が築けているのも、建武を強くしている理由の一つなのかもしれません」
建武の強さの秘密は、いつも自信を持てること 勇斗(ゆうと。二男=24歳)
「自分はレスリングに専念していたことがあるので、空手については7年間の空白期間があります。空白期間はすぐに泣いていた建武のイメージしかなかったのですが、空手に戻ってくるとすでに強い建武になっていました。ライバル心はありましたが、いい意味でやってくれた、さすがだなと認めるようになりました。建武の強さの秘密は、自信を持っていることだと思います。いいイメージを持って、そのまま発揮することは難しいものですが、実現する才能があります。試合があってもしっかりと眠れるし、食欲も旺盛です。プレッシャーを感じないところも、さすがですね。その裏には、稽古をしっかりとやってきたという自信があるからだと思います。世界大会は、いつもの建武そのままで闘い、全力を出し切ってほしいです」
兄のすごいところは、言ったことをやり遂げる姿勢 智羅咲(ちらさ。長女=16歳)
「兄(建武)はずっと世界大会へ出ることを目標にしてきたので、日本代表になることができて嬉しいです。兄のすごいところは、言ったことをやり遂げる姿勢です。自主練習で走り込みをする時は、体調が悪い日や雨が降る時もありますが、やり遂げる姿を何度も見てきました。母の話では、空手以外のことでも、一度やると決めたら最後までやり抜くそうです。大会の動画を見る時は、自分と相手が闘っている姿を頭の中で想像しているといいます。私は中学の時に部活を中心に活動していたため型のみの試合しかしませんでしたが、兄の背中を見て、組手の大会へ出ることに決めました。世界大会の1週間前に行なわれる群馬県大会(10月25日)に出場する予定なので、いい追い風にできるようにがんばります」

亀山真「先輩に頼ることなくその壁を乗り越える」

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――合同稽古を見せてもらいましたが、仕上がりは良さそうですね。
「これまでの稽古でもかなり追い込んできたので、今までの中では一番いい状態だと思います。やることはやったので、あとは試合で全力を出し切るだけですね」

――今大会に向けて、とくに取り組んだことはありますか。
「基本的な稽古内容は変えていませんが、全体的に量を増やしました。とくに走り込みですね。海外勢は体格が大きく、一発一発の威力もあるので、動きで上をいかないと勝つのは難しいと思いますから。自分より小さい相手と闘う時も、最後まで動き切るスタミナがないと体重判定で負けてしまう可能性があります。どちらにしても、しっかり動くことがポイントになってくると思っています」

――実力は以前から高く評価されてきた亀山選手ですが、これまで世界大会やワールドカップへの出場は逃してきましたね。
「はい、今回が初挑戦です。日本代表という立場は、これまでとは違った緊張感があります。中途半端な覚悟では闘えないですし、絶対に王座を死守しなければいけないという気持ちです」

――第1次選抜戦となった昨年の全日本大会は、ノーシードからベスト4に勝ち上がりました。自信になったのではないですか。
「準々決勝で対戦した落合光星選手は前年王者でトップシードだったので、最大の勝負所でした。その試合に勝てたことは大きな自信になっています。打ち合いに耐えられたのは本当にギリギリで、試合後は血尿が出て驚きました。島本雄二選手は心技体ともに自分より上にいると感じましたが、世界大会前にそういう強い選手と闘えたのも良かったと思います」

――途中で足を痛めてしまったのは残念でした。
「トーナメントの途中でケガをしてしまうと、ああいう結果(島本戦で合わせ一本負け)になってしまうことも、あらためて痛感しました。いかにダメージを少なくするかがポイントだと思います」

――今回も同じブロックに島本選手がいますね。
「はい。絶対に外国人選手を止めて、島本選手にリベンジしたいです。他にも長野義徳選手、河瀬俊作選手など一度負けている相手が近くにいるので、いいブロックに入れていただいたと思います。今回の日本選手団は全体的に若いので、自分は中堅くらいの年齢になります。ですから先輩に頼ることなく、その壁を乗り越えて、優勝を目指したいと思います」

――大会キャッチコピーには「武道」の文字が掲げられています。
「空手がなかったら今の自分はいないので、武道は自分を生かす道だと思っています。体重無差別の世界大会はその最高峰なので、最高の試合をして、最高の結果を出したいです。日の丸を背負わせていただいて簡単に負けたら、今まで闘ってきた選手や稽古に付き合ってくれた先輩や仲間たちにも申し訳ないので、みんなの気持ちも背負って闘い抜きたいです」

福岡支部5戦士世界大会初挑戦への決意

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 大通りの交差点に面した福岡本部道場は、エネルギッシュなムードに満ちあふれていた。
 福岡地区の江口雄智、藤原将二郎。北九州地区の亀山真、越智純貴、南原朱里。世界大会を目前に控え、日本代表メンバー5人が集結していた。さらに、この日は緑健児師範が駆けつけ、小中高生の有志も参加。支部一丸となった稽古がスタートした。
 まずは腹筋・背筋で徹底的に体幹を鍛え上げる。続いて腕立て伏せ。緑師範が現役時代に行なっていた体のベースづくりだ。狙った筋肉にしっかり効くように、師範がフォームを細かくチェックする。
「強くしようと思ってやらないと、強くならないぞ。無駄な稽古にならないように集中しろ」
 4度目の世界大会出場を逃したベテランの森健太も、コーチとして協力していた。福岡支部には森や渡辺大士、山野翔平など、最高峰の舞台で闘ってきた選手が多い。彼らが小柄な体格で世界大会を制した緑師範にあこがれて稽古に取り組んだように、今は10~20代の原石たちが身近にいるトップ選手を目標に技を磨いている。

 日本代表の5人も平均年齢20歳という若さ。一番年上の亀山と藤原でも23歳で、南原は全出場選手の中で最年少となる16歳だ。
 藤原と越智はカラテワールドカップを経験しているが、無差別の世界大会は5人全員が初出場となる。経験の浅さは否めないが、そのかわり新世代であるがゆえの勢いがある。そして足りない部分は、師範や先輩たちの経験によって補えるという強みがある。
「先輩たちが世界大会に出ているところを見ているので大会の雰囲気はわかりますし、外国人選手との闘い方もいろいろと教えていただいています」(藤原)

 世界大会ならではの雰囲気、体験をもとにした外国人対策などを学べることは大きなアドバンテージだろう。一方で日の丸を背負うことの重大さも伝えられている。
「日本代表である以上、初日で負けるようなことがあってはいけないと思います。師範もおっしゃっていますが、日本代表に恥じない闘いをして、自分のブロックからは絶対に海外勢を出さないようにしないといけない」(江口)

 師範代として北九州地区で指導を続けてきた渡辺から託された思いもある。渡辺は最終選抜戦のJFKO全日本を前に腕を骨折。ラストチャンスと決めていた世界への道を絶たれた。一時は支部内が悲しみに包まれたが、魂のバトンを受け取った選手たちにとっては、それがモチベーションを高める要因の一つになった。
「北九州では渡辺先生と亀山選手、山野選手、自分の4人で、いつも朝練をしていました。みんなで世界大会に出ようとがんばってきたので今でも悔しい気持ちがありますが、渡辺先生の思いも背負って力いっぱい闘いたい」(越智)

 南原も渡辺の直接指導のもと、福岡支部初の女子代表となった。
「この年で世界大会に出られるとは思っていませんでしたが、渡辺先生のご恩に報いるためにも、最後まであきらめずに結果を出したいと思います」(南原)

 稽古量では他の支部に負けない、という自信は全員が持っている。それはハイレベルな仲間同士が、日々の競争相手でもあるからだ。
「年が近いので、みんなが意識し合っています。自分より動いている選手がいたら、それが悔しくて次の日はもっと動こうと思います。それに森先輩や渡辺先輩が世界と闘うために死に物狂いで稽古している姿を昔から見てきているので、それ以上にがんばらなければいけないという気持ちもあります。こういう環境で稽古ができるのは、ありがたいですね」(亀山)

 シャドーが終わり、ビッグミットで心拍数が上がると、次第に選手たちの表情も険しくなった。暑さと疲労で、突きや蹴りの威力が落ちそうになる。
「セイヤ!」
 腹の底から絞り出すような気合いを発し、再びミットに向かって前進していく。ハードな稽古だからこそ、その壁を乗り切ることによって得られるものが大きいことを彼らはわかっている。それでも時おり集中力が欠けそうになると、それを見透かしたかのように緑師範の檄が飛ぶ。
「苦しい時こそ出し切れ! それが本当の力になるんだぞ」
 厳しさだけでなく、希望が宿った世界王者の言葉。選手たちの目が輝き、また手数が増える。
 組手に続き、最後は全身に防具をつけた相手と打ち合う〝ガンダム〟がはじまる。ダメージを負わない相手が、2分ごとに交代するという超実戦的メニューは、外国人対策としても有効だろう。
 3時間を超える濃密な稽古が終わった。だが、普段の朝練には、この日以上の内容が詰め込まれているという。「人事を尽くして天命を待つ」という緑師範の信条は、脈々と受け継がれている。未知のステージで新生・福岡支部が何を見せてくれるのか楽しみだ。

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(写真番号1 CAP)
腕立て伏せではフォームが厳しくチェックされた。

(写真番号2 CAP)
腹筋・背筋によるベースづくりからスタートするのが福岡スタイル。

(写真番号3 CAP)
基本稽古も手を抜かない。それが接戦になった時の底力となる。

(写真番号4 CAP)
ダンベルを持ってのシャドー。相手がいなくても緊張感は高まっていく。

(写真番号5 CAP)
第5代世界チャンピオンである緑師範から、日本を背負う選手としての心構えを叩きこまれる

(写真番号6 CAP)
ビッグミットは自分との闘い。息が上がったところで強い攻撃を出し続けられるかが勝負だ。

(写真番号7 CAP)
19歳の若さながら、アジアオープン軽重量級で優勝した経験を持つ江口も上位進出を狙える存在。

(写真番号8 CAP)
第1次選抜戦で代表権を獲得した亀山。100㎏の体格と強烈な下段蹴りは海外勢を圧倒する可能性もある。

(写真番号9 CAP)
細身だが、180㎝の身長がある藤原。多彩な蹴り技も大きな武器だ。ワールドカップを経験しているのも強みだろう。

(写真番号10 CAP)
最年少16歳で代表権を射止めた南原。キャリアアップで終わるつもりはない。

(写真番号11 CAP)
同じくワールドカップで世界の力を味わっている越智。最近は無差別の闘いに対しても自信をつけている。

(写真番号12 CAP)
選手以上に真剣な表情で、具体的な指示を出す緑師範。「優勝するつもりで闘わなければ、上位に進出することもできない」と、自身の体験をもとに力説していた


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「JFKO全日本では日本代表入りを意識して、山田一仁選手に勝つことを目標にしました。それは達成できましたが、課題もたくさん見つかったので、世界大会に向けて改善していきたいと思います。これまで闘ったことのない大きな相手と闘うこともあると思うので、フィジカル強化も重視して稽古しています。ただ、自分は外国人選手であっても〝敵〟というとらえ方はしていません。対戦相手は、お互いを高め合うライバルだと思っています。緑(健児)師範が『強くなるほどやさしくなれる』と常々おっしゃっているので、自分もそういう意識を持ち続けたいと思います。昨年9月のアジアオープンではアレクセイ・レオノフ選手に勝って軽重量級で優勝することができ、海外勢と闘う自信が出てきました。小さくても勝てることを緑師範が証明してくださったので、自分も世界王者を目指してがんばります。相手に敬意をはらいつつ、日本代表に恥じない闘いで勝利を目指します」
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「JFKO全日本では、優勝よりも白蓮会館の福地勇人選手に勝とうと思って稽古していました。それを乗り越えて自信になりましたが、世界大会では外国人を止めることを目標にしたら勝てないと思うので、優勝するにはどうすればいいかを考えて稽古しています。緑(健児)師範がいつもおっしゃる『人事を尽くして天命を待つ』ということが大切だと思うので、自分に克つこと、あきらめないことを日々のテーマにしています。まだそこまで追い込めていないと思うので、もっとレベルを高めていきたいです。正直、無差別級には怖さがありますが、それも稽古で克服していくしかないと思います。本当は4年後の世界大会までに体重を100㎏にして勝ちにいきたいと思っていました。それが4年も早く世界大会に挑戦できる機会を与えていただけたので、今回は100㎏は無理ですが、できるかぎり重量級の選手とも打ち合える体をつくり、倒せる組手をつくっていきたいです」
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「無差別の世界大会は初めてですが、ワールドカップやマス大山メモリアルカップを経験させていただき、日本を背負うという自覚が強くなりました。JFKO全日本では準決勝で前田優輝選手に負けてしまいましたが、これまで以上に学ぶものがありました。最近はパワーもつき、無差別に対する抵抗もなくなってきています。当日までしっかり追い込み、最高の精神状態に持っていければ、これまでと違った自分を見せられると思います。武道とは『自分を貫ける一本の道』だと思っています。選手として頂点を目指すのはもちろんですが、5歳から歩いてきた一本の道は、その先も続いていきます。その道をブレずに歩いていくためにも目の前の稽古、試合に一生懸命向き合うことが大切だと思います。世界大会では日本人と対戦するまで勝ち上がらないと、選んでいただいた意味がありません。まずはそれを目標にし、その後は自分の夢である世界王座に向かって闘いたいと思います」

広島支部の三本の矢が、世界大会で飛躍する

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 小学生時代に道場で繰り広げた〝世界大会ごっこ〟から約20年。島本兄弟が日本の期待を背負い、世界の檜舞台に立つ。
 ともに6歳の時、父の薦めで道場の門を叩いた。入門当初こそ右も左も分からない状況に戸惑うこともあったが、兄・一二三の意識の高さは他の道場生とは一線を画していたという。
「入門当初から、こちらが何も言わなくても率先して稽古でも何でも動いていた」
 大濱博幸師範の言葉通り、道場にはいつも一二三の声が響いていた。少年部では最年長。すぐ上の先輩となると10歳は離れていた。「最初からそういう環境だったので、下の子に手を抜いている姿は見せられなかった」と、責任感とともに歩んだ少年時代を振り返る。
 小学4年生になると、弟・雄二も道場に姿を現わすようになる。少年部のリーダーとして、一二三の意識がさらに高まったのは言うまでもない。
「兄がさぼれば弟にも絶対に影響が出ます。当時、指導していただいた村瀬(剛史)先輩への憧れや、強くなりたいという気持ちが一番なんですけど、そういう後ろからの圧力も自分の力になりました。いま考えると良い環境で、体だけではなく自然と心も強くしてもらったような気がします」
 この頃から、すでに一二三は世界大会をイメージして稽古に臨んでいた。冒頭の世界大会ごっこは、その意識の表われだろう。子ども心とはいえ4年周期の大会をシミュレートし、選手としてのピークを迎える第11回大会での優勝を想定していたというから驚きだ。
「自分がゼッケンの一番大きな数字。雄二が1番を背負うという設定でやっていました。雄二とは年が4つ離れているので、小学生時代は明らかに自分のほうが強いですよね。『はい、始め』と言って、すぐにバーンとやっつけて『優勝!』というのが、いつものパターンでした」
 早い段階から空手道を突き進む一二三とは違い、雄二の意識が変わるまでには、やや長い月日を要した。小学校の6年間は「正直なところ辞めたくて辛い毎日だった」という。それが中学1年生になって出場した大会で、がらりと心が一変した。
「いまは学年別や体重別という部門がありますけど、当時は中学生の部は1~3年生までがすべて一緒でした。そこで自分が1年生の時に3年生の全日本王者の子にボコボコにされたんです。もう手も足も出ないくらいの負け方で、それがすごく屈辱的で『同じ中学生に負けてたまるか』という悔しさが湧いてきたのが、すべての始まりです」
 すぐにでも辞めたかった空手だが、その日を境に雄二の姿が道場から消えることはなかった。来る日も来る日も、稽古に明け暮れる毎日。エースとしての第一歩が踏み出された瞬間だ。
 そこからというもの、兄との二人三脚は日増しに熱を帯びていった。全中国大会を制する頃になると、島本兄弟の名も方々に知れ渡るようになる。
 05年に10代選手の強化プロジェクト「ユース・ジャパン」が発足すると、第一期主将に一二三が選出された。少年部時代と同様に、自然と世代間を引っ張るリーダーとなる。地位は人を育てると言うが、一二三の場合もその典型的な例といっていい。
 兄が全日本大会で結果を残し始めると、雄二の心にもさらに火が点いた。大学生になるころには、明確な目標として世界を意識するようになった。
「ずっと兄に追いつき追い越すぞ、という気持ちでやってきました。自分が今どの位置にいるか、兄と稽古をすることで、それがわかりますし、つねに目指す目標でした。相当、稽古ではボコボコにされましたけど」
 高いレベルで切磋琢磨を続ける二人の姿は、道場内にも好影響を及ぼした。雄二から数え4学年下となる大下郁真が、次世代を担う旗手として台頭。一二三は早い時期から、大下の突き上げを感じていた。
「入門時から意識が高かったです。口数は少ない子だったんですが、黙々と稽古をこなしていました。体は小さかったですけど、負けん気が強かった。試合の結果だけでいえば郁真より上の子はいましたけど、根性では勝っていましたね。やはり空手は心です。心をしっかり持てば、突き抜けてくるんだと思います」
 弟の存在が成長の糧になったように、雄二にとっても大下の存在は大きかった。
「郁真がいることで、稽古でも気は抜けません。拳立てひとつ取っても、苦しい時に郁真が動いていたら止めるわけにはいかないですから。一回でも自分が多く、という意識になるんです。そこで自分ががんばると、今度は兄も手を抜けなくなる。この相乗効果は大きかったですね」
 師範の目が届かない時でも、彼らが稽古で手を抜くことはなかった。互いを意識することで、つねに道場内に緊張感が走る。三選手そろって世界大会の切符を掴んだ背景には、幼少時代からのライバル意識が隠されていた。
 武道回帰を掲げる第11回世界大会では、日の丸戦士の中心に雄二を筆頭としたユース世代が据えられている。頼るべきは先輩ではなく自分自身。幾多の試練はあったものの、最高の舞台を前にして三人の準備はすでに整っている。
「自信ではダメ。自信を確信に変えるまで稽古しなさい」
 一二三は鈴木国博師範のその言葉を胸に、死に物狂いで突っ走ってきた。大下も島本兄弟と同じ道場に入門したことを運命と感じ、広島勢による表彰台の独占、そして世界の舞台での世代交代を目標に掲げている。
 主将として臨む雄二にも、心の迷いはない。足の骨折などで、一時は島本時代が揺らぐこともあった。しかし、意識とともに生活環境を一変させることで、かつての勢いを取り戻した。背負うナンバーは「164」。世界大会ごっこで兄が付けていた番号を背負っての大一番だ。
 決戦まで待ったなし。三人の思いを代弁するように、一二三は最後にこう付け加えた。
「想像していたゼッケンは違うとはいえ、世界の舞台に立つという目標は現実になっています。これまでも雄二や郁真と目標を定めて、それを少しずつクリアしてきました。雄二は日本のエースとしてのプレッシャーもあるでしょうけど、三人とも万全の状態で臨んで結果を残したいです。強く想えば、願いは叶いますから」
 一人では挫けそうなことも、三人で支えあうことですべてを乗り越えてきた。くしくも彼らの拠点である広島は、かつて毛利元就が支配していた地域。結束して武道を追求する様は、かくも有名な「三本の矢」の教えを彷彿とさせる。
 はたして少年時代に描いた青写真は、20年という時を経て現実のものとなるのか。人事は尽くした。あとは天命を待つだけだ。


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「マス大山メモリアルカップの優勝が自信になっています。そこで対戦した選手も世界大会に出場しますし、実績のある選手も出てきますけど、世界一になるつもりでいるので気後れするようなことはないです。調整も万全です。
以前は通常体重が75㎏前後で、試合の時は70㎏まで落ちてしまいました。増量するために冬に80㎏まで上げて、今は77~78㎏くらいをキープしています。世界大会には最低でも75㎏前後で出場するつもりです。
島本兄弟の出場は当たり前だろうという感じでしょうけど、自分も絶対にそこに割り込んでやるという気持ちでずっと稽古を積んでいました。二人と同じ道場に入門したというのも何かの縁というか運命だと思いますので、三人で表彰台を独占します。
ライバルと言ったら失礼かもしれないですけど、島本兄弟を倒して自分が世界一になります。いつまでも島本兄弟に次ぐ三番手という認識ではダメですから、勝つことで世代交代を成し遂げます」
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「世界大会は一番、思いが強い大会です。小さな頃からずっと選手としてのピークを迎える、この第11回大会のことを考えていましたから。4年前は未知の世界という部分もありましたけど、ワールドカップなどでも経験を積みましたし、今回は優勝以外、考えてないです。
毎回、優勝を目指すと言って結果がついてきていないですけど、その分いろいろなことも学ばせてもらっているので世界大会では、その集大成を見せたいと思います。
テーマは下剋上です。もちろん若い選手を引っ張るという気持ちですけど、下からの巻き返しですね。ユース世代で王座が海外に初流出ということになったら、これまでの先輩方に合わせる顔がないですから。絶対に日本が、そして自分が王座を死守するという気持ちでいます。
兄弟で決勝戦という夢が難しいことは重々わかっていますけど、でも不可能ではないですから。わずかでも可能性があるなら、あきらめずにそこを目指したいと思います」

将口恵美「家族や師範、道場生生徒に、もう一度優勝する姿を見せたい」

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「全日本大会やJFKOでは思うような結果が出せなかったんですけど、推薦で日本代表に選んでいただいて感謝しています。世界大会が最後の試合になると思うので、今までやってきたことを全部出し切りたいですし、家族や師範、道場生、自分が指導している生徒に、もう一度優勝する姿を見せたい気持ちもあります。
世界チャンピオンになってからの4年間は、ケガもあり、ワールドカップでの負けもありと、激動の時間でした。選手として、空手家として多くのことを気づかせてもらい、学ぶことができました。
思えば、空手があったからこそ礼儀、我慢、感謝、思いやりなど、自分の人格や思考の芯ができた気がします。6月の代表合宿で緑(健児)代表が、一日一日、自分はあきらめなかったか、今日の稽古で手を抜かなかったかを考えながらやってほしいとおっしゃっていたので、世界大会までの一日一日を完全燃焼して、必ず男女優勝で王座を死守したいと思います」

南原朱里「日本代表の自覚を持って、あきらめないで闘います」

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――初の日本代表となり、世界大会で闘うことになりました。まずは心境から聞かせてください。
「世界大会に出たいという夢があったので、こうして日本代表として出場できることはすごくうれしいです。でも、まさか16歳で実現するなんて思っていなかったので、正直驚いています」

――周りの反響は、かなりあったのではないですか。
「友達に『すごいね』と言われるし、会場で声をかけてもらえるようになったんでうれしいです。それと同時に、もっともっと稽古して、がんばろうと思いました」

――自覚が出てきたんですね。
「はい。ただ出るだけではダメですし、少しでも日本に貢献できるようにがんばろうと思います」

――今回の日本代表強化合宿で、いい刺激を受けたようですね。
「尊敬する先輩方と一緒に稽古ができて多くのことを学べましたし、緑代表をはじめ、総監督、監督、コーチのみなさまにご指導をしていただき感謝の気持ちでいっぱいです。合宿では自分に足りないところが見えましたし、本番までに課題をクリアして万全の準備で試合に臨みたいと思います」

――課題を発見したわけですね。
「(加藤)小也香先輩、将口(恵美)先輩をはじめ、組手がうまいトップ選手が揃っていましたので、勉強になりました。緑代表、(渡辺)大士先生からも指摘されていることですが、試合になると突きに頼ってしまうことが多いので、もっと蹴り、とくに上段への蹴りを使えるようにしたいです。あと(兼光=山田)のぞみコーチから、海外の選手は圧力が強いので、攻撃を受ける時に真っ直ぐに立たないようにアドバイスをもらいました」

――南原選手よりも背の高い海外選手は多いと思いますので、緻密な戦略と準備が大切なんですね。さすがは世界の頂点に立った兼光コーチです。
「稽古についていくので必死でしたが、世界の強豪に勝つイメージをもっと持てるように準備をしていきたいと思います」

――第2回JFKO全日本大会では中量級で初優勝しましたが、第1回大会との大きな違いはなんだったと思いますか?
「気持ちです。大士先生と一緒に世界大会出場を目指していたんですが、先生がケガで出られなくなって……。先生の分まで闘おうと思い、絶対に優勝するつもりで大会に臨みました。昨年は決勝戦に出られたことで少し安心してしまったこともありましたし、その後のアジアオープンでも準々決勝でロアンナ・ベルクフ選手に気持ちの面で負けてしまいました。だから絶対に優勝すると思い、最後まであきらめずに闘ったのがよかったのかもしれません」

――加藤千沙選手も、兄と姉の3人で世界大会出場を目指していたと思います。
「強かったです。世界大会に出たい選手は多かったと思います。その人たちの分まで日本代表の自覚を持って、あきらめないで闘います」

横山紀子「世界大会は武道を通じて恩返しができる機会です」

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「前回の世界大会は初出場ということもあって、自分の力を試したい気持ちが強かったのですが、今回は結果にこだわりたいです。結果を残したい気持ちは、4月から社会人になって一人暮らしを始めたことで、より強くなりました。
会社の全社員の方が、私が空手をやっていることを知っていて『世界大会には応援に行く』と言ってくれていますし、一人で暮らすようになって家族のありがたみがわかるようになりました。
小学校からの自分の夢というのももちろんありますが、支えてくれているまわりの人たちに喜んでもらうためにも、優勝したいです。三回戦でチェンゲ・ジェペシ選手と当たる可能性がありますが、強い相手なので試合をやるのが楽しみです。
外国人選手に対して苦手意識はありません。むしろやりやすいというか、『組手が合う』という感覚です。世界大会は、自分を成長させてくれた武道を通じて、お世話になっている方たちに恩返しができる機会だと思っています」

谷岡菜穂子「感謝の気持ちと誇りを胸に勝ってみんなの笑顔が見たい」

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「あこがれの舞台に立てる日が目前に迫り、今は感謝の気持ちでいっぱいです。塚本(徳臣)師範や道場の仲間、いつも応援してくれる家族など、私が空手に打ち込めるのは支えてくださっている方々のおかげです。
みなさんの喜ぶ顔が見たい、その一心です。最後に笑うのは誰よりも苦しい道を歩んだ人だと思います。日曜日以外は朝稽古から一日が始まり、稽古や指導が終わって家に帰るのは夜10時過ぎです。寝れば夢に稽古が出てきます。
過去の無差別級王者は重量級の選手が多いですから、増量にも挑戦しました。また、強さを追求する上では人としての成長も大切だと思います。人に優しく接し、礼儀を忘れないといった人格。楽な道と苦しい道があったら苦しいほうを選び、自らを追い込む姿勢。
これらは武道としての空手の魅力にもつながると思います。初の世界大会ですが、焦りや不安はありません。日本代表の誇りと自覚を胸に、勝ってみなさんに恩返しをします」


佐藤弥沙希「私に次はありません。今回が最後の世界大会です」

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――JFKO全日本大会優勝、世界大会への出場決定おめでとうございます。これで完全復活ですね。
「ありがとうございます。今回は地元での開催というのもありましたが、昨年の全日本で負けた後、それまでのすべてを見直しました。それが今回、良い形で出ました」

――具体的にどんなことを見直したのでしょうか。
「主なものとしては体幹のトレーニングです。その他、私は肩甲骨が硬いほうなので、そんな中で突きの回転数を今以上に上げていくにはどうするかとか、若い10代の選手と闘うにはどうするかとか、基本的な細かいことから一つひとつを見直しました」

――厳しいトーナメントだったと思いますが、最初の山は昨年優勝者の久保田千尋選手でした。
「試合前は回り込んだりしようといろいろ考えていましたが、組み合った時にそれは私のスタイルではないと思ったので、真っ向勝負で挑みました」

――打ち合ってダメージはありませんでしたか。
「もちろんありました。一回戦から痛い部分もありましたが、それは気持ちで乗り切りました」

――決勝で闘った将口恵美選手には第42回全日本決勝戦以来の対戦でしたね。
「将口選手とは3回目の対戦でしたが、相手が将口選手だからということではなく、大会を通して『誰と当たっても勝ちたい』と思って、一試合一試合を大切に闘いました。いつも応援してくれる人たちが大勢見にきてくれている中で、絶対に負けられないという強い思いがありました」

――先日は世界大会代表合宿にも参加しました。他の選手と稽古しての感想はいかがでしたか。
「周りがすべて一流の選手、一流のコーチなので、普段の稽古に比べると気持ちも上がりました。世界大会までにクリアしなくてはいけない課題も見つかりました」

――その課題はなんですか。
「たくさんありすぎて……」

――ワールドカップ、全日本、ウエイト制と優勝を果たしている佐藤選手は、無差別の世界大会で優勝したら女子選手では初のグランドスラム達成となりますね。
「とくにそのことは意識していません。それよりも前回の世界大会での初戦敗退が悔しかったので、もうあの時のような思いはしたくないです」

――二回戦、リタ・ピヴォリウナイテ選手に体重判定でも決着がつかず3-2と僅差の判定でした。
「あの試合が自分を変えてくれました。リトアニア(第5回カラテワールドカップ)で勝てたのもあの負けがあったからだと思います」

――前回と今回の世界大会、気持ちで何か違うところはありますか。
「前回は『まだ次がある』という気持ちがあったと思いますが、今回は違います。私に次はありません。今回が最後の世界大会です」

――自信はありますか。
「はい。みなさんが応援にきてくれると思うので絶対に負けられません。勝ちにいきます」

第11回全世界空手道選手権大会ライブ中継/The 11th World Karate Championship live broadcasting

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2日目/2nd day


初日/1st day

第11回世界大会結果

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2015年10月31日・11月1日に東京体育館で開催された第11回全世界空手道選手権大会の結果です。

優勝 島本雄二
1st Yuji Shimamoto
準優勝 入来建武
2nd Kembu Iriki
第3位 ルーカス・クビリウス
3rd Lukas Kubilius
第4位 前田 勝汰
4th Shota Maeda
第5位 島本 一二三
5th Kazufumi Shimamoto
第6位 ナザール・ナシロフ
6th Nazar Nasirov
第7位 エドガー・セシンスキー
7th Edgard Secinski
第8位 マシエ・マズール
8th Maciej Mazur
敢闘賞 前田 勝汰
技能賞 ナザール・ナシロフ
試割り賞
(正拳・足刀・猿臂・手刀:合計)
ブライアン・ヤコブセン
(5枚・7枚・6枚・6枚:24枚)
ルーカス・クビリウス
(5枚・7枚・6枚・6枚:24枚)
優勝 チェンゲ・ジェペシ
1st Csenge zepesi
準優勝 南原 朱里
2nd Juri Minamihara
第3位 佐藤 弥沙希
3th Misaki Sato
第4位 菊川 結衣
4th Yui Kikukawa
敢闘賞 南原 朱里 Juri Minamihara
技能賞 菊川 結衣

滋賀県空手道交流大会2015

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滋賀県空手道交流大会
日時:2015年10月12日(月・祝)
於:滋賀県立武道館

■型 小学1年生以下の部
優 勝 杉村龍信(西東海支部)
準優勝 飯塚由依(岡山東支部)
第3位 西村快楽(滋賀中央支部)
第3位 筒井琳太(奈良支部)

■型 小学2年の部
優 勝 稲垣滉兼(西東海支部)
準優勝 野口星矢(大阪東部支部)
第3位 二木和奏(岡山東支部)
第3位 田村舟(大阪東部支部)

■型 小学3年の部
優 勝 住江秀昭(大阪北支部)
準優勝 鈴木慈人(福井中央支部)
第3位 片岡宇大(奈良支部)
第3位 松本睦生(岡山東支部)

■型 小学生4年の部
優 勝 髙橋遙来(滋賀中央支部)
準優勝 中田博継(大阪東部支部)
第3位 森継拓輝(滋賀中央支部)
第3位 中出昂希(福井中央支部)

■型 小学5年の部
優 勝 大野照一郎(大阪東部支部)
準優勝 久世誠人(京都南支部)
第3位 浅川優毅(大阪北摂支部)
第3位 幸岡歩睦(京都南支部)

■型 小学6年の部
優 勝 佐々木葵(滋賀中央支部)
準優勝 座波響歌(大阪東部支部)
第3位 奥井匠(大阪西支部)
第3位 森継心晴(滋賀中央支部)

■型 中学生の部
優 勝 松井若菜(岐阜道場)
準優勝 横山裕希(大阪東部支部)

■型 一般40歳以上の部
優 勝 金田芳朋(兵庫中央支部)
準優勝 鈴木弟(福井中央支部)

■組手 幼年の部
優 勝 中岡虹空(大阪東部支部)
準優勝 居嶋将吾(滋賀中央支部)
第3位 西村快楽(滋賀中央支部)
第3位 青田芽依(三重中央支部)

■組手 小学1年の部
優 勝 小森光(岐阜道場)
準優勝 野矢みづき(滋賀中央支部)
第3位 山本翔太(西東海支部)
第3位 妹尾真輝(大阪中部支部)

■組手 小学2年初級の部
優 勝 坂本大和(奈良支部)
準優勝 宮武琉士(兵庫中央支部)
第3位 崎森めい(西東海支部)
第3位 大江楓音(西東海支部)

■組手 小学2年上級の部
優 勝 妹尾来望(大阪中部支部)
準優勝 居嶋大吾(滋賀中央支部)
第3位 石原陸(愛知山本道場)
第3位 藤原有彩(大阪東部支部)

■組手 小学3年初級の部
優 勝 森田智哉(大阪北支部)
準優勝 白石聖(大阪東部支部)
第3位 高津侑希(三重中央支部)
第3位 佐久間琴梨(大阪北支部)

■組手 小学3年上級の部
優 勝 富田藍海(西東海支部)
準優勝 村松瑠央(愛知山本道場)
第3位 合田真人(京都南支部)
第3位 坂口大和(三重中央支部)

■組手 小学4年初級の部
優 勝 清水怜(滋賀中央支部)
準優勝 関谷羅夢(奈良支部)
第3位 小林己太郎(兵庫中央支部)
第3位 佐々木亮輔(岐阜道場)

■組手 小学4年上級の部
優 勝 土居斗湧(徳島西南支部)
準優勝 平井結和(大阪東部支部)
第3位 上野煌世(三重中央支部)
第3位 真柄武之槇(大阪北支部)

■組手 小学5年中級軽量級
優 勝 小林陽向(三重中央支部)
準優勝 佐々木駿丞(岐阜道場)
第3位 髙橋康太(岐阜道場)
第3位 工藤大鴻(愛知山本道場)

■組手 小学5年中級重量級
優 勝 山下純也(岡山東支部)
準優勝 井東芽美(滋賀中央支部)
第3位 妹尾明聖(大阪中部支部)
第3位 中村誇太朗(西東海支部)

■組手 小学5年上級軽量級
優 勝 青田怜(三重中央支部)
準優勝 浅川優毅(大阪北摂支部)
第3位 西川颯斗(滋賀中央支部)
第3位 林貫人(滋賀中央支部)

■組手 小学5年上級重量級
優 勝 山本貴大(大阪東部支部)
準優勝 井狩大雅(滋賀中央支部)
第3位 下井開生(大阪東部支部)
第3位 南晴陽(三重中央支部)

■組手 小学6年中級軽量級
優 勝 真柄乃彩(大阪北支部)
準優勝 原虎太郎(大阪北支部)

■組手 小学6年中級重量級
優勝 赤木悠馬(兵庫中央支部)

■組手 小学6年上級軽量級
優 勝 関谷慶神(奈良支部)
準優勝 峯岡康平(大阪北支部)
第3位 村嶋空大(奈良支部)
第3位 松木亮太(和歌山支部)

■組手 小学6年上級重量級
優 勝 堀田陽友(大阪北支部)
準優勝 藤原史苑(大阪東部支部)

■組手 中学女子2・3年の部
優勝 原彩水(大阪東部支部)

■組手 中学男子1年軽量級
優 勝 佐野翔吾(岐阜)
準優勝 藤田翼(滋賀中央支部)
第3位 長野星也(大阪北支部)
第3位 浅野将馬(西東海支部)

■組手 中学男子1年重量級
優 勝 原田魁七(京都南支部)
準優勝 木村圭吾(滋賀中央支部)
第3位 前田大翔(滋賀中央支部)
第3位 大橋伊織(兵庫中央支部)

■組手 中学男子2・3年軽量級
優 勝 小林一稀(福井中央支部)
準優勝 浦﨑優(愛知山本道場)

■組手 中学男子2・3年重量級
優 勝 堀江俊明(大阪東部支部)
準優勝 工藤諒(大阪東支部)

■組手 一般男子24歳未満中級軽量級
優勝 中西秀彰(福井中央支部)

■組手 シニア男子43歳未満中級軽量級
優勝 清水孝紀(大阪西支部)

■組手 シニア男子43歳未満中級重量級
優 勝 鈴木弟(福井中央支部)
準優勝 関谷貴輝(奈良支部)

■組手 シニア男子43歳未満上級軽量級
優勝 脇野昭典(三重中央支部)

■組手 シニア男子50歳未満中級軽量級
優 勝 山下義昭(広島支部)
準優勝 川﨑洋史(京都南支部)

■組手 シニア男子50歳未満中級重量級
優 勝 村嶋浩二(奈良支部)
準優勝 康友和基(京都南支部)

■組手 シニア男子50歳未満上級軽量級
優勝 杉本浩司(滋賀中央支部)

■組手 シニア男子50歳未満上級重量級
優勝 堤正彦(滋賀中央支部)

■組手 シニア男子60歳未満上級重量級
優勝 谷田昌弘(滋賀中央支部)

滋賀交流②

滋賀交流①

滋賀中央支部
支部長/責任者:遠江大
連絡先住所:滋賀県大津市大将軍1-8-1-303
電話番号:077-507-5982
滋賀中央支部ホームページ

香川中央支部昇級・昇段者(2015年10月4日)

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香川中央支部の昇級・昇段者です。

■昇段者

弐段
羽原繁

■昇級者

1級
三嶌純太 三嶌さらら

3級
原内心

4級
角野龍仁 大西渉生

5級
古屋功太郎 谷口悠花 大西瑚生 上畠佑月

6級
高岡虎太郎 中村文悟 石井飛羽 平尾心桜 藤本羽来

7級
真鍋洋一 真鍋典子

8級
髙嶋紘暉 出上裕大 村越桜雅 横岡和華

9級
宮崎志優 島田千穂 池田一樹 牧口琢磨

10級
西岡魁真 林美歌 林慶人 須崎真隆斗

DSC_1366  (1)

DSC_1366  (2)

※こちらで掲載している昇級者氏名は、支部道場より頂いた昇級者データを参照しています。

香川中央支部
支部長/責任者:原内卓哉
〒761-0113香川県高松市屋島西町678番地80
アルファシティ屋島西町 壱番館 514号室
TEL 087-841-7173 
香川中央支部ホームページ

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